cannibaljapan2019.11.05

キャンニバル ジャパン アスリート 稲葉 明子選手(森永製菓) IRONMAN Malaysia レースレポート





IRONMAN Malaysia 2019.10.26 稲葉 明子 選手 (森永製菓)

キャンニバル ジャパン契約選手 稲葉 明子 選手 (森永製菓)
10月26日に開催された IRONMAN Malaysia に出場しました!

IRONMAN Malaysia
【開催日】2019年10月26日(土)
【開催地】マレーシア ランカウイ島
【競技内容】スイム3.9km バイク180.2km ラン42.2km
【結果】女子年代別25-29 5位 総合タイム 12:02:30


【レースギア】
ウェア      :キャンニバル レディース プロ エリート スリーブドゥ トライ スーツ JAPAN LIMITED ネイビー
ウェア      :キャンニバル レディース スポーツトップ ブラック
サンバイザー   :キャンニバル サンバイザー ブルー
ヘルメット    :GIRO AEROHEAD マットホワイトシトロン


IRONMAN Malaysia レースレポート



2019年シーズン最後のレースであるIRONMAN Malaysiaに出場するためにランカウイ島にやってきました!

IRONMAN世界選手権であるKonaから丁度2週間後に開催される本大会。




このような長距離レースを14日間のうちに2回も行う時点で、
もちろん厳しいレースになる事は分かっていたし、
会う人全員に「やめた方が良いよ!」「バカなの?」などと言われたけれど、
「やってみなきゃ分からない!もし上手くいって2020年の
IRONMAN世界選手権Konaの出場権利を得る事ができたら気持ちに余裕を持って年越しできる!」と、
とてもポジティブな気持ちでエントリーしました!!!

早速だけど、結果からお伝えします。

ゴールする事さえギリギリ、
そして身体中ボロボロの情けない結果でした…。
「だから言ったのに!」「言わんこっちゃない~」と言われるとてもカッコ悪いレースをしてしまった!!

もちろんしっかり準備をしたし、レース途中までは「Konaより良いレースができるかも!」と
本気で思っていたんだけれど身体は正直で、突然力が上手く入らなくならなくなってしまいました。

その瞬間に、やはり無理があったか!と悟りました。むしろその瞬間までいける!と思うほど、
この無茶苦茶なレーススケジュールに対して前向きに挑むことができてしまった…

結果的には望むレベルにカスリもしないレースだったけれど、学ぶ事はいくつもありました。

だから、今後14日間チャレンジはもうしないけど、今回出た事に対して後悔はない!

前置きが長くなったけれど、レースを振り返ってみたいと思います!
笑い飛ばしながら読んでください!ヽ(;▽;)ノ




まずは簡単にマレーシアのレースの特徴をまとめると、・
とにかく暑い(この日の気温は32度、体感気温44度とブリーフィングで言っていた)
・湿気も多い
・突然のスコールが降る可能性大(滞在期間中、レースの日だけは降らなかった)
コースの特徴は、
・スイム:波のない静かな海を2周回、ウエットスーツ着用不可、水温高め
・バイク:基本平坦だけど一部アップダウンを含むコースを2周回
・ラン:フラットだけど日陰の少ない1周16kmを2.5周回
こんなかんじ。

優勝したゴメス選手も「過去一番暑いレースだった」と言ってしまうほど暑さと戦うレースなのだ。
こんな暑いレースはバイザー付きヘルメットを使うと熱がこもって暑さが強調されるため、
バイザー取ってサングラスをつける選手もいるけれど、
バイザーを取ることでエアロヘルメットのエアロ効果を少し失うからもったいない。
しかしGIROのAEROHEADは空気孔が上手く機能して風が頭部に入ってくるから見た目より涼しいヘルメット!
全く暑さが苦にならなかった!

装備もばっちり!しっかりマレーシア対策を準備して、
10/26 7:49 エイジスイムスタート!

25mくらいの間隔で立つ小さい旗をヘッドアップして見ながらインコースを泳ぐ。
良いスピード感のパックに入って泳いでいたけれど、前の人たちが蛇行し始め、アウトコースへ向かっていた。
パックから離れたくはないけれど、コースアウトはしたくない…
少し迷ったけれどパックからは外れることを承知でインコースを泳ぎ続けた。
パックのみんなはアウトコースへ外れている事にすぐに気が付いたみたいでインコースへ戻ってきた。
しかし、急いでコース修正するためにスピードを上げたらしく、私はパックから離されてしまった!!
私が最短ルートを泳いでいたのに遅れているなんて悲しい!
必死で追いかけたけど、元々自分の実力より少し速いパックだったから追いつかない。
その後少しずつ離されて、最後まで追いつかずにスイムアップした。
あの時パックについていく事を優先していたらな~、と悔やむけど、
パックに乗れなかったことで遅れた時間は多くても2-3分。
結果を知る今となっては、ぶっちゃけた話、関係のないタイム差なんだけどね・・・

バイク!
開始15kmほどのアップダウンコースで、
少しコンフォートゾーンを越えたパワーも出しつつ、勢いよくスタート!
2週間前のコナでは最初からパワーが出にくかったから、今回は登りで高出力を少し出して、
その後の平地でも勢いに乗ろうと思った。
頑張りすぎちゃうと後半に響くので、程よい刺激を入れる作戦だ。
その作戦はうまくいき、最初の90kmは良いパフォーマンスで漕ぐ事が出来ていた。
うむ、コナよりも身体が動いている感じがする!
そこそこ順調に進んでいた95kくらいにある2周目に突入する
折り返しターンで前輪がパンクしていることに気が付いた。
幸運にもエイドステーションの目の前だったから、メカニックの方がいて少し手伝ってくれた。
かなり心強い!ありがとうの気持ちが大きすぎて「Thankyou! I love you!」と叫ぶ。
ロスした時間は約5分。
ぶっちゃけた話、このタイムも結果を知る今となっては関係ない…
その後も再び順調に漕いでいたけれど…

忘れもしない120km過ぎ。急に疲労感を感じて、身体が動かなくなる。急にすごく疲れた…
今日の終わりを察した。頭の中で「蛍の光」が流れる。
まだ先は長く、身体も動かないから残りの道のりはただの我慢大会だ。
どうする?ゴールする?やめる?頭の中で自問自答する。
けど、去年も途中リタイアしたことや、無理だからやめとけという反対を押し切って出たことを思い出すと、
やめられないぞ…
サイクリングのようなスピードで、もはや通勤の自転車より遅いくらいだけど、ゴールだけはしようと誓う。
無理をせず、気長に進めばよいのだ。
大丈夫、必ず少しずつゴールに近づいている!
だけど、一向に進まないし、気持ちも切れているせいか、疲労感がどんどん強くなる。
なんとかバイクを終えて、いつもなら走るトランジットもゆっくり歩いて移動する。
少し休憩しよう…トランジッションの中には椅子や日焼け止めがある。
座ってワセリンを塗り直して、ジェルを飲んで、ゆーっくりトランジット。
こんなことは初めてだ。

ランになればまた気持ちも切り替わって走れるような気がしていたけど、
どうやら今日はもうだめみたい。
何のためにゴールするのか、このレースを続ける意味があるのか分からなかった。
そんな気持ちで42km先にあるゴールを目指す事は本当に辛かった。
長すぎて、生き地獄でしかないね。
12時間02分くらいの真っ暗な夜にゴール。
タイムも順位ももうどうでもよくて、全く納得のいかないゴールだった。
喜びは一切なく、ゴールすべきだったのかまだ分からなかった。
でも、見たくもない自分のリザルトを見ると、忘れたいレース経過の全てが残っていた。
ゴールしたことで残ったリザルトを見れば、いつでも悔しさ・情け無さを思い出す。
どんなに悔しいレースも、時が経てばその気持ちは薄れてしまうから、
忘れずにオフシーズンを過ごすために必要なリザルトなのだと思う。
あの生き地獄の辛さを忘れずに振り返って成長に繋げるために、リザルトを残して良かったのだ。
うん、ゴールして良かった!!
非常に情けない気持ちで2019年のシーズンが終わりました。これからオフシーズンの始まり!
気持ちをリフレッシュさせると共に、ここでドカンと成長するのだ!
2020年はスリムになって、走れるようになって、もっと強くなって、、、、今からワクワクする!頑張るぞ~!!
以上、マレーシアレポートでした。
長々と読んでいただきありがとうございました!



稲葉 明子(いなば あきこ) (森永製菓)
1993年生まれ
特徴:トライアスリート×フルタイムワーカーとして
IRONMAN WorldChampionship AgeGrupe25-29部門 優勝を目標に両立に励む

両親が共にトライアスロンをしていた影響を受け、大学入学と同時にトライアスロン部に入部。
始めた当初は初心者でショートディスタンスを完走することが精一杯であった。
しかし先輩が日本最高峰の舞台である日本選手権お台場大会で活躍する姿に魅了され、
ショートのエリートへ挑戦。仲間と共に練習三昧な大学時代を過ごした。
その後、森永製菓㈱に就職。職場の手厚いサポートと理解に背中を押され、競技続行を決意。
ミドルディスタンスへの挑戦を始めるとロングの魅力にみるみる惹かれ2019年よりロングへ転向。
初出場の宮古島大会にて3位入賞を果たし、順調に2019年シーズンをスタート!
仕事に、トレーニングに、日々奮闘中!

<主な成績>

SD:ショートディスタンス、SP:スプリントディスタンス、MD:ミドルディスタンス、LD:ロングディスタンス

2015年
6月 関東選手権(SD) 6位
10月 日本選手権 お台場大会 (初出場)(SD) 25位
10月 日本学生スプリントトライアスロン選手権(SP) 優勝

2016年
9月 村上ASTCトライアスロンアジアカップ(SD)9位
10月 日本選手権 お台場大会(SD) 32位
10月 日本学生スプリントトライアスロン選手権(SP) 優勝
2016年 最高ジャパンランキング(SD)21位

2017年
11月 IRNMAN70.3 Thailand(MD) 年代別3位

2018年
6月 五島長崎トライアスロン選手権 エリートの部(MD)優勝
7月 ITU マルチスポーツ世界選手権ロングディスタンス エリート女子(MD) 15位
9月 日本ロングディスタンス選手権 佐渡大会(MD) 2位
10月 日本選手権 お台場大会(SD) 31位

2019年
4月 全日本ロングトライアスロン選手権 宮古島大会(LD) 3位
5月 ITU マルチスポーツ世界選手権ロングディスタンス エリート女子(MD) 16位