キャンニバル ジャパン アスリート 戸原 明子選手(森永製菓) 第26回JTU関東ブロックトライアスロン選手権大会レースレポート

キャンニバル ジャパン契約選手  戸原 明子 選手 (森永製菓)
06月13日に開催された 第26回JTU関東ブロックトライアスロン選手権大会に出場しました!

第26回JTU関東ブロックトライアスロン選手権大会
【開催日】2021年06月13日(日)
【開催地】神奈川県横須賀市浦郷沖水域 及び夏島町周辺特設コース 
【競技内容】スイム750m、バイク20km、ラン5.0km
【結果】女子7位 総合タイム 1:12:20


【レースギア】
ウェア      :キャンニバル レディース 
FLEUR DE SQUELETTE キーホール トライスーツ
ウェア      :キャンニバル レディース スポーツトップ CAMO PINK
サンバイザー   :キャンニバル サンバイザー ブルー
ヘルメット    :GIRO AEROHEAD マットホワイトシトロン

第26回JTU関東ブロックトライアスロン選手権大会レースリポート

こんにちは!キャンニバルアスリートの戸原(旧姓:稲葉)明子です!

先日、神奈川県横浜市の日産追浜工場にて開催された関東選手権に出場しました。

約1年半ぶりの久々のレース!

そして産後4か月のママとして復帰戦でした。

(感染対策により無観客レースだったので、残念ながら息子は旦那と家でお留守番でした。)

妊娠中は悪阻で死にかけ、大会もないので、運動はウォーキングのみ。トレーニングは出産後からにしたので、体力、筋力だけでなく心肺機能も衰え、まさに0からのリスタートになってしまいました。

しかし、とにかくレース復帰が待ち遠しく、パフォーマンスが整わないことは承知の上で、むしろレースに申し込むことで気合を入れるぞ!と勢いよくエントリー。(レースの日が近付くにつれて少し後悔しましたが・・・笑)

レース前に考えていた目標は、高望みしすぎて自滅せずに、少しでも良い所を発揮すること。

スイム:集団に入ってスイムを終えること

バイク:少しでも順位をあげること、前に追いつくこと

ラン:ペースを崩さず維持すること

を目指しました。

妊娠前と比較してパフォーマンスが戻っていないため、事前準備の中で少しでもバイクでパワーの無駄にないように、エアロを意識しながら装備を整えました。

ハンドルバーはエアロな翼断面のものに変更し、ペダルはエアロペダルを、そしてヘルメットはGiroVANQUISH MIPSを使用して空気抵抗を削減しました。チェーンも新しいものを脱脂してからワックスタイプのオイルを塗り駆動抵抗を減らしました。

さらにはポジションもDHバーを持つときにはできるだけTTバイクに近づくようにセットするなどの工夫をし、少しでもパワーがスピードに直結するようにしました。

あとはロングのレースとは違い、スプリントはレース中の一瞬の判断やトランジションのミスでレース展開が大きく変わることがあるので、事前に基本的な動作確認と念入りなイメージトレーニングをして挑みました。

*スイム11位(11:46

スタート前は久しぶりの緊張感あふれる空気にドキドキわくわくしつつ、CANNIBALのカラフルなトライスーツで気合は十分!

 

コロナによる感染対策によりスイム試泳時間はなしで、選手全員が入水した後一列に浮かび、一斉にスタートする形式でした。

本来ならばスイム試泳で波の状態や泳ぎを確認しながら身体を慣らしておきたいところですが、陸上で念入りにウォーミングアップ。

特にショート・スプリントのレースはスタート直後から一気にダッシュ状態になるので一度しっかり心拍数を上げて、身体が驚かないようにすることがとても重要になります。

レースがスタート!

先頭集団についていけないことは想定済みなので、第2集団の後ろにつけると嬉しいな・・・と思ってウカウカしていると一瞬で最後尾になってしまいました。

まずい!と焦りましたが、目の前の選手たちは混雑状態でペースこそ速くなく、落ち着いて自分の泳ぎをしながら数人交わして順位をあげました。

泳力がまだまだ足りないので、人の後ろについて流れを利用しながらスピードを維持する作戦でしたが、ついつい調子に乗って集団の前に。

前方を確認すると、かなり前の方に大きめな集団(先頭集団)と、ちょっと前に数名がいることが分かりました。

ちょっと前にいる数人に追いつきたいところでしたが、徐々に離され始めたので、調子に乗って前を泳ぐべきじゃなかったな、と後悔。

結果的には集団でスイムアップしてトランジションへ行くことができたので一安心しました。

バイク7位(38:53

日産自動車追浜工場内とグランドライブ13.4km5周回するコース。

ドラフティング可のレースです。

前との差を少しでも埋めたい!と意気込んでバイクスタート!

スイムで先に上がった先頭集団がパックとして機能し始める前だけが差を縮めるチャンスだと思い、前半は頑張って漕ぐ作戦でした。

思ったよりも調子が良くて一緒にスイムアップした集団から一人で抜け出すことが出来ました。

その後も8kmくらいで2,3名の集団を抜いて、単走を続けます。

後ろとの差はかなり開いたように思えたし、前は全く見えず追いつきそうなかったので、後半は頑張りすぎず、エアロなフォームを崩さないようにしつつマイペースに漕いでバイク終了。

ロングのレースで単走には慣れていたので経験値が役に立ったかな!と思います。

ラン11位(21:41

後ろとの差はかなりありそうなので、落ち着いてランスタート。

k5周回するコースです。

 

せっかく逃げてきたのだから順位はキープしたいところ。

飛ばしすぎて自滅しないように無理のない範囲で、かつ折り返し点で後ろとの差を確認しながら逃げ切れるペースを探りつつ走りました。

上位の選手とは周回差がついてしまいましたが、抜かれる時やすれ違う選手にはお互い声を掛け合うことができ、パワーをもらいました。

やはりトライアスロンのこういうところが好きだなあと改めて思いました。

スプリントもIRONMANも、トライアスロンのレース中はとにかく苦しくて、ただただ早くゴールしたい、と常に思っています(なぜそんな競技をやっているの?と聞かれてしまいそうですが笑)。

でも、同じように苦しい思いをしているはずの選手から声をかけてもらうと、何よりもパワーになるのです。

もちろん同じスタートラインに立てばライバルなのだけれど、同じ会場にいるだけで仲間でもある。それは国内レースのみならず、海外レースに出た時にも強く感じることができます。そんな仲間ができる最高のスポーツであることを思い出しました。

ゴール!7位(1:12:20

久々にゴールゲートを通るときに、ただいま~!という気持ちになりました。

今回のレースは、今ある力でできる最善のレースになりました。

自分でも思ったより上手くまとまってびっくりです。

でも、もちろん満足な結果ではなく、これからがスタートです。

もっと強くなりたい、というこの気持ちを思い出すことができたので本当にレースに出ることができて良かったです!

レースを経て、ママになってからのトライアスロンライフがより一層楽しみになったし、これからのトレーニングに対して気合も入りました!

コロナの影響で先は読めないけれど、早くスポーツを当たり前に楽しめる世の中に戻りますように。

コロナによる影響で多くの制限があるにも関わらず、感染対策を実施しながら開催して下さり本当にありがとうございました。ご尽力下さった関係者の皆様にお礼申し上げます。

 

これからも応援のほどよろしくお願いします!

読んで下さりありがとうございました。

戸原 明子(とはら あきこ) (森永製菓)
1993年生まれ
特徴:トライアスリート×フルタイムワーカーとして
IRONMAN WorldChampionship AgeGrupe25-29部門 優勝を目標に両立に励む

両親が共にトライアスロンをしていた影響を受け、大学入学と同時にトライアスロン部に入部。
始めた当初は初心者でショートディスタンスを完走することが精一杯であった。
しかし先輩が日本最高峰の舞台である日本選手権お台場大会で活躍する姿に魅了され、
ショートのエリートへ挑戦。仲間と共に練習三昧な大学時代を過ごした。
その後、森永製菓㈱に就職。職場の手厚いサポートと理解に背中を押され、競技続行を決意。
ミドルディスタンスへの挑戦を始めるとロングの魅力にみるみる惹かれ2019年よりロングへ転向。
初出場の宮古島大会にて3位入賞を果たし、順調に2019年シーズンをスタート!
仕事に、トレーニングに、日々奮闘中!

<主な成績>

SD:ショートディスタンス、SP:スプリントディスタンス、MD:ミドルディスタンス、LD:ロングディスタンス

2015年
6月 関東選手権(SD) 6位
10月 日本選手権 お台場大会 (初出場)(SD) 25位
10月 日本学生スプリントトライアスロン選手権(SP) 優勝

2016年
9月 村上ASTCトライアスロンアジアカップ(SD)9位
10月 日本選手権 お台場大会(SD) 32位
10月 日本学生スプリントトライアスロン選手権(SP) 優勝
2016年 最高ジャパンランキング(SD)21位

2017年
11月 IRNMAN70.3 Thailand(MD) 年代別3位

2018年
6月 五島長崎トライアスロン選手権 エリートの部(MD)優勝
7月 ITU マルチスポーツ世界選手権ロングディスタンス エリート女子(MD) 15位
9月 日本ロングディスタンス選手権 佐渡大会(MD) 2位
10月 日本選手権 お台場大会(SD) 31位

2019年
4月 全日本ロングトライアスロン選手権 宮古島大会(LD) 3位
5月 ITU マルチスポーツ世界選手権ロングディスタンス エリート女子(MD) 16位